| No. |
項 目 |
溶出量基準 |
解説 |
分析方法 |
分析機器 |
| 1 |
カドミウム及びその化合物 |
0.01mg/l以下 |
カドミウムは人体への蓄積性があり、骨や関節が脆弱となるイタイイタイ病が有名である。慢性毒性としては、肺気腫、腎障害、蛋白尿がある。また、カドミウムは発ガン性物質としても知られている。顔料(カドミウムイエロー、カドミウムレッド)、充電池(ニッカド電池)の電極などさまざまな工業製品に利用されている。 |
平成3年環境庁告示第46号による検液作成
JIS K 010255.3に定める分析方法 |
ICP発光分光分析装置 |
| 2 |
六価クロム化合物 |
0.05mg/l以下 |
六価クロムはクロム潰瘍、鼻中隔穿孔、感作性皮膚炎、肺がんなどを引き起こす。強い酸化剤で金属メッキ、皮なめし、顔料などで広く用いられる。 |
平成3年環境庁告示第46号による検液作成
JIS K 010265.2に定める分析方法 |
分光光度計 |
| 3 |
シアン 化合物 |
検出されないこと。 |
無色の気体で特異な臭気をもち、これが体内に入ると呼吸困難になり,場合によっては人が数秒で死ぬ。メッキ工場や鉱山等で使用されている。 |
平成3年環境庁告示第46号による検液作成
JIS K 010238.3に定める分析方法 |
分光光度計 |
| 4 |
水銀及びその化合物 |
0.0005mg/l以下 |
常温で唯一の液体の金属。神経系を侵し、手足が震えたり、言語障害、食欲不振、聴力・視力の減退をもたらす。各種の金属とアマルガムと呼ばれる合金を作る。水銀の硫化物は朱色の顔料となる。その他に、蛍光灯や水銀灯などで使用されている。 |
平成3年環境庁告示第46号による検液作成
昭和46年環境庁告示第59号付表1に定める分析方法 |
原子吸光分析装置 |
| 5 |
セレン及びその化合物 |
0.01mg/l以下 |
急性毒性としては中枢神経障害などを、慢性毒性としては食欲不振,皮膚炎,胃腸障害などの症状が現れる。天然には硫化物や硫黄鉱床などに多く含まれる。セレンは、コピー機の感光ドラムや、整流器に使われる。また、ガラスの着色剤、脱色剤に使われる。 |
平成3年環境庁告示46号による検液作成
JIS K 010267.3に定める分析方法 |
ICP発光分光分析装置 |
| 6 |
鉛及びその化合物 |
0.01mg/l以下 |
鉛は血色素合成の異常と貧血、食欲不振などの消化器症状、中枢神経や末梢神経への影響、腎障害を引き起こす。鉛蓄電池の電極板、鉛管、放射線遮蔽材、活字、ハンダ、鉛ライニング、真鍮、青銅などに利用され、また無機鉛化合物は顔料、塗料、ゴムの耐熱増強剤、塩化ビニル安定剤、農薬などに広く用いられる。 |
平成3年環境庁告示第46号による検液作成
JIS K 010254.3に定める分析方法 |
ICP発光分光分析装置 |
| 7 |
砒素及びその化合物 |
0.01mg/l以下 |
無機砒素には3価と5価のものがあるが、3価のものが毒性は強く、亜砒酸(As2O3)による中毒事件は多い。温泉水など火山地帯の地下水では砒素濃度が高いものがある。高純度砒素金属は半導体の原料となる他、無機砒素は木材の防腐、防蟻剤、触媒、脱硫剤、ガラス脱色剤などの用途がある。 |
平成3年環境庁告示第46号による検液作成
JIS K 010261.3に定める分析方法 |
ICP発光分光分析装置 |
| 8 |
ふっ素及びその化合物 |
0.8mg/l以下 |
フッ素は、フッ化物イオンとして自然界に広く存在している。地殻中に約625mg/kg、海水中には約1.4mg/L含まれている。人体への影響としては、中枢神経障害が知られている。工業の主な用途としては、フッ素系樹脂等の製造原料、侵食作用を利用したガラスのつや消しがある。 |
平成3年環境庁告示第46号による検液作成
JIS K 010234.1に定める分析方法 |
分光光度計 |
| 9 |
ほう素及びその化合物 |
1mg/l以下 |
地殻中に約10mg/kg、海水中には約4.5mg/L含まれている。人体への影響としては、中枢神経障害が知られている。工業の主な用途としては、鉄合金等の硬さ増加剤、原子炉の中性子吸収剤、ガラスや陶器のエナメル合成、着火防止剤、燃料合成などがある。また、この化合物はメッキ工場、ガラス工場、電気機器工場、印刷工場等で使用され、その中毒症状は胃腸障害、皮膚紅疹、中枢神経症状等である。 |
平成3年環境庁告示第46号による検液作成
JIS K 010247.3に定める分析方法 |
ICP発光分光分析装置 |